胸の痛みに、強い心

人の痛みに機微でありたい。

そう思いながらも、そう悲観的になるなよ、自虐的になるなよ・・・って言い張る無神経な自分がいる。

誰にでもつらいことはあるんだから、それをわざわざ表にして、開けっ広げにつらい話をしなくてもいいじゃないか、そう思う。

だからがんばるフリをする。

だけどがんばるフリをしている人は、誰かに気付いてもらえるだろうか。

痛みを抱いて、胸の中に尖った石を入れ込んで、そうしているうちに体がおかしくなってしまうこともあると思う。

それを素知らぬ顔で通り過ぎることはしたくない。

 

一見、明るく振る舞うあの人は、どんな石を持っているのだろう。

あるいは抱え続けるうちに、それは朽ちて、あるいは欠けて、なくなってしまうのだろうか。抱え続ける強い心はどうしたら手に入るのだろう。

 

そういえば昔、好きだったアニメのエンディング曲で「歩き疲れたあの人へ 冷たい言葉を平気で放つ」というフレーズがあった。

今の自分はそうなってやしないかな。

年をとるごとに、人の痛みに鈍感になってやしないかな。

痛みに機微であり続けるのは、楽なことではないかもしれないし、知らず知らずのうちに、その感覚は鈍くなっていくのかもしれない。

 

歌の歌詞を調べてみた。

「どうにもならない今日だけど、平坦な道じゃ、きっとつまらない。君と生きてく明日だから這い上がるくらいでちょうどいい」

(「Wind Climbing~風にあそばれて~」作詞 奥井亜紀作曲 奥井亜紀

 

しなやかに強く、穏やかな、心がほしい。

原点『耳をすませば』

こんばんは。

muishikiです。

 

今年もやるみたいですね。

金曜ロードショーでの『天空の城ラピュタ』。

若干シラケムード漂うバルス祭り、今回はどうなるのでしょうか。

 

さて、この金曜ロードショー、muishikiの中では、少し特別な想い出があります。

丁度、中学3年生の夏だったと思います。

高校受験を控え、いよいよ受験勉強が忙しくなってくる夏の夜、

実家のテレビでその物語を観ていました。

 

 

物語の主人公は、自分と同じく受験を控えた中学生。

物語は、夏休みの学校から始まります。

本が大好きな主人公は、受験勉強も差し置いて、

図書館での本をめくるうちに、この物語のもう1人の主人公と出会います。

主人公は、同い年でありながら自身の信じた道へと歩む、

もう1人の主人公を尊敬しつつも、自身のあり方や進路に悩み、

やがて「自分を試す」ために物語を書き始めます。

 

そう、『耳をすませば』です。

 

 

この物語を観たのは、この時が初めてではなかったように思います。

それでも、主人公と同い年だったからか。

この中3の放送回こそ、自分のその後に大きな影響があった回だと

強く印象に残っています。

 

物語と時を同じく受験勉強の佳境に差し掛かる夏。

この時、muishikiは、勉強机に、きちんと向かって、小説を書き始めました。

 

何も本格的に作家を目指して書き始めたわけでもなく、

現実逃避したいほど受験戦争に追いやられていたわけでもなく、

猫に誘われて、バイオリン職人を目指す同級生と出会ったわけでもないのに、

気が付けば、原稿用紙に手書きで思いのたけを書き連ねていました。

 

「書けば何かが変わる」。それが当時の心境でした。

何が変わるのか、何を変えたいのか、それこそわかりはしませんでしたが、

ただただ、自分の物語を自分の言葉で書き連ねることが楽しくて、

無事にエンディングまで書ききった時の達成感と書き終わってしまうという寂しさは、

それはもう何ものにも代えがたいものでした。

 

今はもう小説を書くことはしていませんけども、

言葉で、文字で、表現したいという気持ちが今もこうして、

muishikiをPCに向かわせているのだと思います。

言い換えれば、muishikiにとっての「原点」が『耳をすませば』にあり、

自分を見失った時に立ち返るべき場所がここにあるのだと信じています。

みなさんにとっても「これが原点だ」と感じているものはありますか?

 

今回は、原点を語るうえで、『耳をすませば』を話題に出しましたが、

物語の内容や感想についても、そのうちに書いていきたいと思います。

 

それでは!

はじめまして

はじめまして。

muishikiです。

 

それは、何がきっかけだったかは思い出せません。

いろんな人が書いているBLOGや記事を読んでいくうちにそうなったのか、

リアルでは言えない想いをとにかく外に出したかったのか、誰かにそれを聞いてもらいたくなったのか。

普段の生活ではしないような新しいことをしてみたくなったのか。

とにかく、書きたい気持ちが強くなり、こうして自分のページをつくりました。

 

書きたい気持ちが先走ったので、何を書くかは決めていません。

日常の中でのささやかな気づきや発見した面白いもの、他のどこにも持っていくことのできない想い、自分が好きな物語の感想などなど、書いているうちにカテゴリーができてくるような気がします。

 

誰かに向けたものではないけど、誰かに届いてほしい。

積み重ねた言葉が誰かの心に残り、新しいページができていけばと思っています。

これから、どうぞよろしくお願いします!